加瀬和城のHP&BLOG

コスタリカで20年以上旅行業やってます。アウトドアやオジサンの日常などなど

#0161 生き物を守ろう

このプロジェクトはすでに終了をしております。

皆様の温かいご支援、本当にありがとうございました!

関係者一同に代わり御礼申し上げます!

加瀬

 

森林の再生により生まれた「ピエレーラ自然保護地」。
パトロール・メンテナンス、そして観光客の方々をご案内してきました。
コスタリカは世界的に環境保護の先進国として知られており、国土の約27%が自然保護区に指定されています。自然保護に関する国の厳しい法律と、自然を次世代に残したいという国民により守られている豊かな自然を利用したエコツーリズムが国の重要な産業の一つとなっており、多くの人々が観光業に関連した仕事で生計を立てています。
私が代表を務めるコスタリカの日系旅行会社「ゴジツアーズ」が共同経営として携わっている「ピエレーラ自然保護地」は約5ヘクタールと、保護区としては比較的小さな面積ながら、生き物の生息密度が非常に高く、コスタリカの熱帯雨林地域に生息する多くの生き物たちを見ることができます。
自然保護地が位置するサラピキという地域は元々農業の盛んな場所であり、牧畜やパイナップル栽培等のために森林が切り開かれ、動物たちの住処が失われております。
彼のこうした活動により、今では高さ20mを超えるような大木もある再生した森に、農地開発などにより住処を追われた様々な生き物たちを観察することができます。ピエレーラ自然保護地で観察出来る動物の代表例としては、コスタリカのイメージキャラクター的な動物でもあり、熱帯雨林保護活動のイメージにも使われている「アカメアマガエル」やコスタリカに来る観光客の方が必ず見たいと願う「ナマケモノ」、そして、とりわけ珍しいのは、世界でも非常に貴重な白いコウモリである「シロヘラコウモリ」を100%の確率(今まで、弊社のツアーを通じてご案内したお客様には)で観察出来ることが挙げられます。

 

アカメアマガエル 、コスタリカを代表する生き物の一種。

 

シロヘラコウモリ、世界でも珍しい白いコウモリ。

 

ノドチャミユビナマケモノ。ピエレーラの森には2種類のナマケモノが生息。

 

ピエレーラ自然保護地の森。
約25年前は完全な牧草地であったが、長年の保護活動により熱帯雨林の森が再生した。
 
ピエレーラ自然保護地では、地域の自然や野生動物を保護するために、保護地内の定期的な巡回(パトロール)と整備(メンテナンス)、植林、そして訪れた観光客の方々に対して、保護地に生息する動物や自然、直面する問題点などを説明・啓発活動を行ってきました。ツーリズムで得た収益は保護地の維持費やメンテナンスとして活用させていただいておりました。
コスタリカの観光繁忙期は乾季にあたる12月~4月ですが、コロナ禍により海外からの旅行者は激減、そして同時期にコスタリカ国内でコロナウィルス陽性者が確認され、3月24日から空港を含め全ての国境は封鎖され、現在まで観光客の受け入れは出来ておらず、観光業に関わる人は勿論、多くの人々が職を失い、倒産や倒産寸前まで追い込まれている会社は少なくありません。
ピエレーラ自然保護地も例外ではなく、観光業による収入は3月の後半から無くなり、現在も全く改善の兆しは見えてまいりません。観光業の傍ら、コスタリカの蝶の養殖を行い海外へ輸出していましたが、コロナの影響により物流が止まり、こちらも止まっています。
コロナ禍による経済の低迷により、ピエレーラ自然保護地での密猟問題も深刻化しています。住宅地からも近く、色々な種類の動物たちが密集して生息をしているため、密猟者にとって格好の狩場となっています。密猟の目的は様々ですが、食用やペットとして販売するためなどが主な目的で、まだまだ貧しい人の多いコスタリカの農村地域では非常に深刻な問題となっています。
ピエレーラ自然保護地では現地の住民を雇用し、仕事を与え、保護地内のメンテナンスや密漁防止のパトロールを担当してもらっていました。しかし収入が激減した結果、 元々雇っていた従業員を解雇する必要に迫られており、保護地内のメンテナンスやパトロールを十分に行うことが出来ていないのが現状です。今年3月からは貯蓄を崩して運営を続けていましたが、これ以上は運営が難しい状況となっています。

このまま密猟が深刻化した場合、保護地内の生物が危機にさらされるのみならず、エコツーリズムで収入を得ることが難しくなり、森林を再生させて大切に守ってきた森を手放さなければならなくなります。そして森がまた破壊され、ナマケモノやシロヘラコウモリをはじめとするサラピキの野生動物たちの住処が無くなってしまうことも私たちは心より危惧しています。
私達の活動にご賛同していただき、ご支援いただければ嬉しいです。

 

今回のクラウドファウンディングは、殺傷処分をするモルフォチョウのサナギを羽化させ、世界一、美しい蝶々を利用して標本やシオリを仕事を失った観光業従事者が作製し、それらの製品を返礼品としてお客様へお渡しし、得た収益を自然保護地の運営費、失業をした観光業従事者への給与に充てたいと考えています。

 

 

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加瀬