#0158 北海道横断540km その3
中標津で、例のお父さんと再会した。
お父さんが、
「何も言わないで消えちゃって、お礼ができなかったじゃないか。」
-
大事に使って頂いているようで何より。
「ちょっと待ってな、あげたい物があるんだよ。」
ガスコンロのお礼に、ゆで卵1個と飴玉を頂いたのだが、お父さん的には、それでは釣り合いが取れないらしい。
そんな律儀にありがとうって感じですが、一生懸命節約して生活されているお父さんから、何か頂くのは申し訳ないので固辞するもの受け入れて貰えず、今回も頂きました。
-
今回は、ゆで卵2つ。
色々な意味で、涙が出そうになりました。
さて、この辺りで数泊したのですが、
-
温泉の後は、川の流れる音を聞き、ぼーっとしながら緑を眺めつつ、
-
1人で鍋を突いてみたり。
-
追っ払っても追っ払っても、近くをうろうろしている狐と戯れたり。
-
翌日は鍋も飽きたので、今度はカマドに火を起こして
-
ホッケやイカなどを焼いて食べてみたり。
-
体が冷えたら温泉に入ったり。
-
そして車に戻り、川の音を聞きながら昼寝をしてと、食って寝て温泉と言う、ダメ人間ココにあり! みたいな毎日を続けているのでした。
これではダメだと思い、少しだけ観光をしたのですよ。
-
360度地平線と言う、それは素晴らしい場所です。
-
こんなところで朝日を見たらすばらしいだろうなぁと思い、東の方向に車を止め、今日はここで寝ようと思ったのです。
-
しかし、フロントガラスが汚いなぁ。
さあ寝床を準備と思った時、私の第六感といいますか、よくわからないところなんですが、ここには泊まらない方がいいんじゃないかなぁと思うわけですよ。
思うというか感じるというか、上手に表現できないんですけどねー。
そういう時はネットで検索。
『開陽展望台 心霊』
なんでも、おじいさんの霊が出るとか出ないとか。
でも、そういう感じでもないんだよなぁ。
そんな時に便利なのが友人のボンちゃん。
特徴はお洋服が6Lサイズと言う、なかなか服を買うのは大変だろうなぁと思うのと、普通の人が見えなかったり、聞こえなかったりするのが、見えちゃったり、聞こえちゃったりしちゃう特技あり。
写真を撮って送ってみた、私には見えない何かが見えるかもしれないと思ったら、やはりいろいろ見えていた。
こんなやりとり、
-
この辺に詳しい人がいましたら、昔ここに何があったか教えて欲しいのでご連絡くださいませ。
このような日々を中標津で過ごしたのですが、本当に先に進めなくなってしまうので、泣く泣く出発したのでした。
-
ここは『さくらの滝』と呼ばれており、7月になるとマスがぴょんぴょん滝を登っていくらしい。
残念ながら、まだ時期が早かったらしく見られませんでした。
さて、知床へ向かいます。
加瀬