加瀬和城のHP&BLOG

コスタリカで20年以上旅行業やってます。アウトドアやオジサンの日常などなど

#0128 お風呂に入って体を洗いたい

お菊人形の万念寺を後にして、我々が求めたのは温泉。

 

この旅が始まってから、ちゃんと体を洗っていない。

 

初日は、地震の影響でボン到着が遅れに遅れ、寝るだけだった。

 

2日目は恐山の中にある境内の温泉に入ったのだが、お湯につかるだけの温泉であり、体を洗ったりシャンプーしたりなどと言う事は出来なかった。

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3日目の温泉は特殊で、なんと川の辺りを掘ると湯が出てくる、なんとも珍しい観光気分を盛り上げてくれる温泉だったのだが、ちょっと想像していたものとは違った。

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温泉には常連さんと思われる男性がいた。その人が言うには、この日は雨が降っており川の水量が上がり、川の水が入ってきてしまいヌルいとの事。

 

確かに触ってみるとぬるま湯であった。

 

しかし常連さんは

 

「ここ、掘ったばかりで濁っているけど温かいよ。俺が入った後で嫌じゃなければ入りな。」

 

と言ってくれた。

 

その温泉というかお風呂というか、茶色い泥水が溜まっているというか、なかなか入るのには勇気が必要な感じ。

 

そして温泉を進めてくれた常連の男性は、自然の中で生きていると言えば格好はいいけど、橋の下で生活してると言われたら一切疑わないと言うか、そんなサバイバル感が漂うというか見た目はそのままの男性でした。

 

ボンはあからさまに入るのを拒否したが、私は断るのも申し訳ないので

 

「入ります入ります、ありがとうございます!」

 

と言って、男性の前でささっと服を脱ぎだした。

 

男性は少し嬉しそうだった。

 

肝心の温泉はどんな風かと言うと

 

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インドのガンジス川で行う沐浴って、こんな感じなのかな?

 

男性が帰った後、私はもう一つのヌルい湯に入った。

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本当の意味で『清めた』って感じがした。

 

ここの温泉は『蟠渓温泉 オサル湯』と言う場所でして、北海道旅行の際は足を運んでみてください。

 

と言う3日間を過ごしてきた我々は、ちゃんとした温泉に入って、ちゃんと体を洗いたいのです。そして北海道には『モール温泉』と言う、世界には北海道とドイツにしかないと言われている温泉が出ているのですよ。私は12年位前に入ったことがあるのですが、ボンは未経験なので、ぜひ連れて行きたいと思うのです。ネットで目星をつけていた『祝梅温泉』を目指すことにしたのです。

 

ナビをセッティングして到着したのだが、どう見ても普通の家というか、温泉施設にしか見えない。

 

ネットの情報ではボーリングが目印と書いてあり、確かに温泉を掘るにはボーリングをするので、温泉を掘ったのが、そのまま残っているのだろうと予想してそれを探していたのだが見つからなかった。

 

しかし別のものが見つかった。

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こっちのボーリングだったか。

 

最初はね、ロケットか何かの部品かと思ったんですよ。いちど通り過ごしたんです、でもよく見ると大きなピンと言うことに気が付きました。

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施設の入り口からだと、文字が見えないからわからないんですよ。

 

久しぶりのお風呂は気持ちよかったというか、体を洗えてシャンプーできたのが嬉しかった。ヒゲも久しぶりに剃ってすっきりした。

 

温泉ってほんと、幸せになります。今夜はボンちゃんと一緒に過ごす最後の夜、明日からは静かに寝られる。

 

今夜が最後の戦いである。

加瀬