#0136 元漁師のキャンパーその1
双子が帰っていった。
あつし:「僕らと旅行しても、加瀬さんは1つも得になりません!」
彼はそのように言っていたが、確かに得は1つもないかも知れんが、ご飯は1人より数人で食べた方が美味しい。
さて、双子と別れた後、私は養老牛カラマツの湯に数日間であるが沈没した。
どうも無料で24時間入ることができる温泉があると、私は沈没してしまう。
さて、2020年の9月から車で一人旅をしながら日本の各地を巡ったが、行く先々でキャンパーというかサバイバーというか、ホームレスと言えちゃう人たちと仲良くなって一緒にご飯を食べたりしてた。
そういう人たちの話は、なかなか面白いのだ。
さて養老牛カラマツ温泉で、面白い男性と出会った。
からまつ温泉に駐車した時、その隣に車中泊仕様と言うか、車中生活仕様が正しいと思われる車が停めてあった。
するとお父さんが降りてきて
「兄ちゃん(私の事)も車で生活してんのかい?」
と、話しかけてきた。まぁ、お父さんとあまり変わらない、五十歩百歩なのでそうだと答えた。
温泉に入っていると、お父さんも入ってきて若い頃の武勇伝など、色々な話をしてくれた。
以前は漁師をされており、国後島と択捉島の間を通過して千島列島からアンカレッジまで行っていたとか。
途中からロシアの対応が急に厳しくなり、彼らが引いた国境越えると容赦なく撃ってくるとか。
アンカレッジで、2人のお姉ちゃん相手に3pしようとしてホテルに入ったら、お姉ちゃんが先にシャワー浴びると言うので、シャワーを終えると、お姉ちゃんと100ドルが入ったお財布が消えていたとか。
当時は1ドル360円の時代だったので、100ドルは36,000円の価値があったそうです。
他にも色々お話を聞いたのだが、ちょっとここには掲載できないような内容が多々あったので、私の思い出に止めておくことにする。
そんなお父さんとは数日間一緒に過ごしたのだが、そのとき事件が起こったのだった。
加瀬