車中泊での出来事・イッテQに救われました
今回は車中泊中に起こった出来事について書きます。イッテQに救われました!
今後の予定だが、しばらく栃木県に戻ることは無いと思われる。
これまではイベントやら、那須で行われたツアーのガイドやら、石屋の仕事など、色々と地元へ戻る必要があったので、旅行をしては地元へ戻りと繰り返しをしていたが、その必要が無くなった。
これから西へ進み、まだ行っていない場所を見てみたい。
地元で最後の車中泊を行いながら、今後はどのようなルートを取ろうかと考えていると、夜、コンコンと車両をノックする音がした。
私:「はい、なんですか?」
声の主:「うぁ!中にいた!」
答えから言うと、○○県警の方々でした、男性2名で、マスクをされていたのでハッキリとは言えませんが、多分に若い人でした。
なるほど、これが車中泊あるあるの職質ですね、これはブログのネタになりましたねと、こころの中でニヤッと笑う。
と言っても私は善良な市民、見た目は怪しいが悪い事はしていない。
そして彼らは公務員でして、貴重な業務時間を無駄にさせたくないので、ちゃんと答えてサッサと疑いを晴らしてしまおうと思ったわけです。
警察:「すみません、何をされているんですか?」
非常に丁寧な聞き方でして、横暴さの欠片もありません。20年くらい前に職質された時は随分と慇懃無礼だったが、この20年で変わったのか、あるいは、このお巡りさんが丁寧なのか、どっちかなーなどと考えた。
私:「車中泊をしていまして、これから日本47都道府県を訪問するんです。」
警:「はっ?旅行中ですか? お1人なんですね?」
私:「ええ、1人でフラフラしています。」
警:「お住まいはどちらですか?ご職業は?」
私:「住所登録は○○市の○○で、職業は旅行業を経営しています。」
警:「旅行業ですか?どちらで?」
私:「いつもはコスタリカという国を拠点にしていますが、コロナ関連で仕事が激減なので、日本に来ています。」
警:「はっ?えーと、つまり今は何をされているんですか?」
私:「ですから、これから日本を旅行しようと考えていまして...。」
だめだ、私の回答が怪しすぎるのか、早く誤解を解こうとすればするほど、空回りしていく気がする。
よいアイデアが思いついた。
私:「OK、まずは本人確認からしましょうか、運転免許証をご覧になりますか?」
警:「宜しいですか?お願いします。」
私:「そして、少々お待ちくださいね・・・・・。」
私は携帯電話で「イモトアヤコのすっぴんしゃん」という、イモトさんのラジオ番組のページを開き、9月30日に放送された、『イモト、ソロキャンプデビュー」&「メルカリで人生を学ぶ」』を開いた。
私:「そこに出ている加瀬ってのが私なんです。」
警:「はっ?あー、なんか見たことある!嫁と子供が大好きで!」
これまで穏やかな口調ではあったが、しかし若干の緊張感があふれていた会話が終わり、和やかな空気になった(笑)。
警:「一応、身元照会しますね。少々お待ちください。」
1人のお巡りさんが私の運転免許証を持ってパトカーに行った。
もう1人のお巡りさんと会話を楽しんだ。
警:「これは番組の企画なんですか?」
私:「いえいえ、私はタレントじゃなく一般人ですし、こんなのネタにならないですよ(笑)。」
警:「いやー、こんな人と出会えて良かったな~、子供に自慢できるな~。」
私は普通の一般人でございます、決してお子さんに自慢されるような人物ではございませんし、最後にイッテQでオンエアされたのが8月30日の宮川探検隊in西表島でして、既に2カ月以上は過ぎていますので、そろそろ世間様からは忘れられる頃であります。
実際、オンエア後には「加瀬さんですか?」と声を掛けられることもあったが、ここ最近は、そういう事が殆ど無くなりました。
そのうち、パトカーからお巡りさんが戻ってきた。
警:「ありがとうございます、問題ありませんでした。」
私:「お手数をおかけしました。
ここで私は質問をしてみた、どうして私に声を掛けたのだろうか?今後の参考の為に知りたい。
私:「どうして、私は声を掛けられたのでしょうか?」
場所は24時間オープンのスーパーマーケットの駐車場、トイレもあるし、お腹が減ったら買い物できるし静かだし、とても便利な場所なのだが、声を掛けられない秘訣みたいなものがあるというか、どうして目をつけられたのかを聞きたい。
警:「それはですね、広い駐車場で、こんな端に停めてあったし、カーテンをして中が見えなくなっていたし……..。」
端っこの方が静かだし、寝ている姿を覗かれても構わないが、見た人がガッカリするのも申し訳ないので、目隠しと眩しいのを避ける為にカーテンをしているのだが、そういう要素は怪しいと思われるらしい。
私:「それで怪しいと思われたのですね?」
警:「まあ、はい、そういう事です、すみません。」
いえいえ、全くすみませんではありません。むしろ市民の安全の為に遅くまでお疲れ様です。
私:「お手数をおかけしました、記念に写真を撮っても良いですか?」
警:「いえ、写真はちょっと駄目です(笑)。」
私:「ですよね~、ではパトカーの写真は良いですか?」
警察官その1:「まあ、遠目だったら良いかな?」
警察官その2:「いや、遠目でも駄目だろう。」
そんな和やかな会話の後、
警:「では、今後のご旅行、体と事故に気を付けてくださいね!」
いつも、母親から言われている事と、同じことを言って警察官は去っていきました。
しかし爽やかな好青年だったな~。日本の警察、思ったより良いじゃん!
そして思ったのが
「イッテQ、どうもありがとう。」
でした。
今後、24時間オープンのスーパーマーケットで寝るときは、あまり端っこの方に駐車せず、カーテンもしないで寝ようと思います。
アイマスクを用意しよう。
おしまい。
加瀬